医療法人社団 グルコピア日立|内科・糖尿病内科・甲状腺内科

お問合わせ
0294-27-7211

指導科だより

9.痛風について
お酒を飲む機会が増える時期になります。
痛風は、血液中の尿酸値が上昇することにより発症します。
原因としては、生活習慣が大きく関わり、プリン体の多く含まれる食品の過食によるものやアルコールの飲みすぎ、運動不足、肥満、精神的なストレス等があります。
1)高尿酸血症を放置しておくと
痛風発作を起し、脳血管障害、心疾患、尿管結石、腎障害(痛風腎)など、さまざまな病気を合併します。
2)プリン体が多く含まれている食品です。量とプリン体量を表示しました。
プリン体含有量基準(食品100gあたり)
50mg以下 極めて少ない 50~100mg 少ない
200~300mg 多い 300mg以上 極めて多い
※含有量が少なくても、大量に食べればプリン体摂取量は多くなります。
痛風の方(尿酸値が高い方)は、1日のプリン体摂取量を400mg以下に抑えるようにしましょう。


品名・量 プリン体量(mg)
ビール
350ml
24
発泡酒
350ml
11.8
発泡酒(糖質0)
350ml
6~12.6
日本酒
180ml(1合)
2.2
紹興酒
100ml
13.8
ワイン
100ml
0.3
ウイスキー(原液)
60ml
0.1
ブランデー
60ml
0.2
マイワシ丸干し(2尾)
60g
183
エビ(5尾)
100g
273
さんま干物(1尾)
75g
157
カツオ(5切れ)
100g
211
あん肝
100g
400
鶏レバー串(2本)
80g
250
豚レバー(1人前)
80g
227
尿酸は、体内での合成や排泄の影響が大きいと言われていますが、プリン体が多い食品を摂り過ぎるとそれ以上に尿酸値の上昇をきたす要因となりますので注意が必要です。
アルコールの摂取は、肝臓での尿酸産生を亢進させ、腎臓からの排泄を低下させる作用があります。
どんな種類(プリン体量の少ない焼酎も含みます)のアルコールも同じように作用しますので、飲酒には注意が必要です。
生活習慣がとても大切です。
1.バランスの良い食事を摂るようにしましょう。
2.水分を充分にとりましょう。
3.アルコール類は摂らないようにしましょう。
4.プリン体の多い食品をとりすぎないようにしましょう。
痛風も糖尿病と同じように、生活習慣病です。生活習慣を規則的にすることで防ぐことができます。
指導科だより
ページトップへ戻る